ローコード開発とノーコード開発の違いとは?

ローコード開発とノーコード開発の違い 業務改善・DX推進部

アプリケーションやシステムの開発にはプログラミングが必要ですが、近年プログラミングの知識を必要としない「ノーコード開発」や「ローコード開発」に注目が集まっています。
ノーコード・ローコード開発であれば、ITエンジニアではない、プログラミングができない人でもアプリ・システムの開発が可能になります。

この記事では、ノーコード・ローコード開発の概要と併せて、双方の違いについて見ていきましょう。

ローコード開発とは

ローコード開発とは、最小限のプログラムコードでアプリやシステムを開発する手法です。
変数や関数、繰り返し処理などといった最低限のプログラミング知識があれば、比較的拡張性の高いアプリ・システムの開発が実現できます。

プログラミング言語のコードは文字列のみで構成されています。通常の開発においては、文字列で構成されたソースコードを読み取り、思惑通りの動作をするように構成する力が必要です。

ローコード開発では視覚的にプログラムの機能を組み合わせるGUI(グラフィカルユーザインタフェース)※で開発できるため、技術的なハードルが低くなります。

また、十分にプログラミングの知識とスキルがあるプログラマーがローコード開発を導入することで、より効率の良い開発が可能になります。

※GUI…マウスやタッチパネルでインターフェースを操作ができる画面の総称です。視覚的にとらえながら操作可能です。

プログラミングコードとGUIの例

ノーコード開発とは

ノーコード開発とは、一切コーディングを必要とせず、アプリ・システムを開発する手法です。
ノーコード開発でもローコード開発と同様にGUIで開発を進めるため、プログラミングの知識が必要ありません。

ノーコード開発であれば、プログラマーではない人でもアプリ開発ができるため、手元の業務をアプリにより自動化して効率を挙げる、などの取り組みも実現できます。
大規模なシステム開発には向いていませんが、特定の業務の効率化を目的とした小規模なアプリ開発には適した開発手法といえるでしょう。

現在、IT人材は不足しています。経済産業省が2019年に発表した「IT人材需給に関する調査」によると、2030年にはIT人材が最大で79万人不足する可能性があるという結果になりました。今後もますますIT人材の不足が深刻化すると予想されております。

ノーコード開発であればプログラミングの専門知識がなくともアプリやシステム開発ができるため、IT人材不足の課題も解決できます。

【ご参考】

「IT人材需給に関する調査」(出典:経済産業省 2019年)

ローコード開発とノーコード開発の違い

ローコード開発とノーコード開発の違いは、プログラミングの知識が必要かどうかの違いと言えるでしょう。

ローコード開発では少なからずコーディングをする必要があるため、最低限のプログラミング知識が求められます。しかし、ノーコード開発では一切コーディングが必要ないため、プログラミング知識がなくとも開発が行える点が大きな違いといえるでしょう。

一般的な開発手法であるプロコード開発(プログラミングコードを書いて開発する方法)では、ゼロからコーディングを行うため、求められる技術レベルは非常に高くなります。
また、開発にかかる工数や期間は多く必要です。その反面、柔軟性や拡張性の高い複雑なアプリやシステム開発が可能になります。

プロコード開発の対極にあるのがノーコード開発で、プロコード開発とノーコード開発の中間に位置するものがローコード開発と言えるでしょう。

ノーコード、ローコード、プロコードの比較
ノーコード、ローコード、プロコードの比較

導入件数が増えているノーコード開発とローコード開発

一般的なシステム・アプリ開発手法に比べて、少ないコーディング量で開発するローコード開発、コーディングを必要としないノーコード開発は、業務の効率化やDX推進のための手段として注目されています。

IDC Japanが2021年9月に実施した調査結果では、国内企業の約4割がローコード・ノーコードプラットフォームを導入しており、導入に向けて実装・検証をしている企業も含めると約半数となり、今後さらに導入企業が増えると考えられます。

IT人材が不足する中、DXを推進し業務の効率化を実現するためには、ローコード・ノーコード開発の存在は欠かせません。

ノーコード開発、ローコード開発でアプリが作れる「CELF」

導入が拡大しているローコード開発・ノーコード開発を始めるにあたりオススメなのが、Excelと同じ感覚でプログラミングができる「CELF(セルフ)です。

CELFはExcelと同じような画面のレイアウトと操作感で、GUI上で操作することによりプログラミングできるソフトです。使い慣れたExcelと似たような操作感のため、ノーコード開発を行うツールの中でも、より導入へのハードルが低いと言えるでしょう。

見た目も操作感もExcelそのものの「CELF(セルフ)」

自分たちで作成したExcelファイルを取り込み、Excel表のタイプ(一覧表、単票、クロス表)を選択、いくつかの設定を行うだけで、入力チェックやデータベースを持ったWebアプリが自動生成されます。

ローコード開発にも対応しており、申請・承認ワークフローの実現やアラート・メール送信機能の作成といった複雑な処理も実現可能です。

ノーコード開発のみではWebアプリの高い柔軟性や拡張性の実現は難しいですが、ローコード開発にも対応することで高い柔軟性・拡張性を実現できます。

CELFで作成したWebアプリはCELFクラウドを通して従業員の間で共有でき、さまざまな業務の効率化に貢献します。

30日間の無料トライアルもございますので、業務効率化でお悩みの方はお問い合わせください。

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